ユビキタスネットワークは社会を変えるか?
〜チーズはどこにある?〜

2004.08.24 10:12版
2006.11.25 改訂

株式会社リフレクション中京大学情報理工学部情報システム工学科 鈴木常彦

ユビキタスネットワークの拠り所(と思われている):IPv6概説

IPv6: IETF IP Version 6 Working Group (ipv6)RFC2460 等を標準化

IPv4との対比

IPv6の略歴と動向


IPv6の問題点

セキュリティ問題

IPv4への迷惑

DNSはどうする?

IPv4は枯渇するか?

いつか枯渇するかもしれないが、意外に余裕はある。
Complete Exhaustion of all available IPv4 Address Space: March 2040 (IPv4 Address Space Reportより)

IPv6(128bit)でアドレスは足りるか?

IPv6アドレス割振/割当方針の混迷

 IPv6の新しいアドレス利用形態に関する報告書(JPNIC 2004.3)
  1. 家電、携帯、自動車の各業界から、ISPを経由しないIPv6アドレス割り当てのニーズをヒアリングした結果、ニーズはあるものの、未だ具体的な要求レベルにまでは達していないことが確認できた。
  2. 機器固有のIDとしてIPv6アドレスを固定的に割り当てて利用するということ自体は、Mobile IPやVPNトンネリング等の技術を用いることにより実現可能であるものの、実装にはコストやセキュリティの面で課題を残す。
...etc.

IPv6は地域にとって幸せか?

ルーティングの効率の為にPREFIXは大きく集約する運用のため、細かい経路が流しづらい。マルチホーム等により経路を細かくすればルーティングは破綻するかもしれない。

IPv6に移行できるか

IPv6は普及してきているか?

  • Active IPv4 BGP entries (FIB)
    Active BGP routes
    (http://bgp.potaroo.net/as1221/bgp-active.html より)

  • Active IPv6 BGP entries (FIB)
    Active IPv6 BGP routes
    (http://bgp.potaroo.net/v6/as1221/ より)

    プライバシー問題

    IPv6はCookieのプライバシー問題と同様のプライバシー侵害を生む可能性がある

    インターネットは崩壊するか

    Is the Internet dying? : http://www.suzuki.sist.chukyo-u.ac.jp/dyingnet.html
    虚しきインターネットの宴:http://www.suzuki.sist.chukyo-u.ac.jp/utage.html

    NGNはインターネットに何をもたらす?


    チーズはどこにある?

    われわれはどうしたらいいのでしょう。チーズがどこにあるのかはわかりません。でも立ちすくんでいればいいのでしょうか?
    (しかし、IPv6,NGNはチーズでしょうか?)

    変わらなければ破綻することになる。(チーズはどこへ消えた/スペンサー・ジョンソンより)


    文責/Copyleft: 鈴木常彦 / 本文書のURI http://www.reflection.co.jp/cpc/